Roblox、新作「Egg Hunt」に約30ドルの有料アクセス導入でコミュニティ反発

Robloxの定番イベント「Egg Hunt 2026」が約30ドル(約4,590円)で有料公開され、コミュニティから強い反発を招いています。有料アクセスモデルがもたらす影響を解説。

Roblox、新作「Egg Hunt」に約30ドルの有料アクセス導入でコミュニティ反発

Robloxの毎年恒例イベント「Egg Hunt」がRobloxに帰ってきましたが、今度はハイバジェットの独立作品として登場。しかし、29.99米ドル(日本円で約4,590円)という価格設定に対し、コミュニティから強い反発が起きています。2026年7月29日に『Egg Hunt 2026: The Grand Express』としてリリースされた本作は、公開初週のポジティブ評価がわずか40%にとどまりました。その不満の原因は、作品のクオリティではなく、これまで無料で親しまれてきたイベントの伝統を覆した点にあります。

資金調達型の復活と価格ショック

2008年から2020年まで、Robloxは公式の卵探しイベントを無料で開催し、期間限定のコスメアイテムを配布してきました。新プロジェクトは2025年12月、Studio Koi Koi(2018年公式版の制作者)、デベロッパーのGeekOut、そして大手Dentsuのイノベーション部門がクラウドファンディングを開始したことで誕生しました。目標額7万5000米ドルは開始早々に突破され、最終的に12万5000米ドルを調達。支援者の平均寄付額は200米ドルでした。

熱心な支援者からは当初高い評価を得たものの、一般公開後は「無料が当たり前」という文化的な壁に直面。ユーザー生成アイテム(UGC)の配布には、エコシステムのルール上、クリエイターあたり1米ドル(約153円)のコストがかかるため、大量の特典を無料で配るのは現実的ではありません。Dentsuは29.99米ドルという価格について、開発費やハリウッドの脚本家を含む外部人材への報酬を賄う唯一の方法だと説明しています。

Roblox スプラッシュ画面

Robloxの有料アクセスがもたらす変化

本作は、2024年末にRobloxプラットフォームが導入した現地支払い対応の有料アクセスシステム「Paid Access」の最大の実証実験とも言えます。このモデルでは、デベロッパーが3段階の価格帯で体験を販売でき、収益分配率が段階的に変わる仕組みです。

  1. 9.99米ドル(約1,530円):デベロッパーが純収益の50%を受け取る。
  2. 29.99米ドル(約4,590円):クリエイターの取り分が60%に上昇。
  3. 49.99米ドル(約7,650円):スタジオの取り分は最大70%に達する。

Roblox Corporationは、カタログの圧倒的多数の体験は今後も無料のままであり、有料アクセスを導入するかどうかは各開発チームの判断に委ねられると強調しています。

今後の展開とプレミアム戦略

価格に対する批判の声が上がる中でも、Dentsu、Studio Koi Koi、GeekOutのコンソーシアムは、今後も有料ゲームをエコシステム内でリリースし続ける方針を表明。スタジオの狙いは、RobloxをオリジナルIPやサードパーティの大規模予算作品の流通プラットフォームとして確立し、マイクロトランザクションへの過度な依存から脱却することにあります。